秋田美人研究メモ③秋田美人の発祥の地??

先日とある本を中古で入手しました。

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タイトル:秋田美人

読売新聞社秋田支局編

三浦書店発行

昭和42年10月1日発行

の書籍。

 

今までも主に図書館などで『秋田美人』というワードで色々本を探していたのですが、見た事のない本だったので購入。

内容は「東北美人の発祥地は秋田ではないか」という郷土史研究家の推論を手がかりに、秋田の女性を史実や科学的根拠などにも基づいて解説している本で、昭和41年4月52回に渡り読売新聞東北版に連載されたものをベースに新たに編集、写真などの資料も加えた上で本にまとめたものです。

正直歴史などの知識が乏しい私にとってはまだ難しい部分が多いのですが、とても興味深く拝読しております。

その中で秋田県内の中でも『どこが発祥なのか??』について話されているのでそこについて自分なりにまとめようと思う。

 

美人にしても美人を生む土地柄がある

断言するのは『美と女と』の著者、青柳有美(秋田県出身)

 もしそれが本当ならば秋田美人を生む土地柄、それが解れば秋田美人のヒミツに一歩近づける事になるだろう。

 

秋田の美人どころを眺めていると、田沢湖の流れをくむ雄物川流域に集中していると、この本では書かれている。

みちのく小京都、武家屋敷の並ぶ角館“仙北美人”

恵まれた体系でグラマーが多い現代版(昭和40年代)“仁井田美人”

小野小町生誕の地と言われる“湯沢美人”

 

田沢湖秋田県の中東部、岩手県にもほど近いところにある日本一深い湖。水深は423.4メートル。

湖の深さで100メートル走を4回も出来ると思うと気が遠くなってしまうのは私だけ??^^;;

そして地質が沖積層と言って地球では一番新しい地層。

砂、石、粘土が程よく混じっていてこの地層を通る水はろ過されておりいずれも水が良質だという。

また川を見ると河岸段丘といって川の両側が階段の様になっている。こうした川の流域に美人が多く、そうした風土は津軽美人の中心地である青森県弘前市や、庄内美人で知られる山形県鶴岡市も全く同じという。

そして上にあげた秋田の仙北・仁井田、青森の弘前、山形の鶴岡はいずれも雪深い国。それでいて東北地方では名だたる穀倉地帯。

銘酒もウリのひとつで酒蔵も多くある。

つまり土地が豊なので余裕があるという事。

生活の豊かさ、富も美人を育んだ一因ではないかとされている。

 

たしかに豊かな生活をしていれば、さまざまな事にお金をかけることが出来ただろうなぁ。。。

人として余裕があれば寛大にもなれるし、変に固執、執着もしないだろう。

“金持ち喧嘩せず”というわけで、生活に苦しまなければ万事おっとりとした美人が生まれたかもしれない。

心の余裕も美人を育てるという事という推測ができる。

 

 

ではお金がないと美人になりにくいのか??と思ってしまう。

家が貧しくとも美しさを開花させ世界で活躍した人は実は多くいる。

いくつか例を挙げると、中学一年生で実父の会社が倒産し、「4人兄弟で1つの部屋で…。」と語るモデルの高橋メアリージュンさんや、 「母はネグレクト気味で結婚と離婚を繰り返し、3人姉妹の父親は全員違う。」と語るモデルの冨永愛さん。「7人家族で、他人の家の2階に住んでいた」というモデルのアンミカさん。ナイジェリアでホームレス中にクリエイティブディレクターの目にたまたま留まったモデルのアリ・オラクンミさん。など挙げ始めると枚挙にいとまがないとはこの事だ。

いずれも個人の持つ原石を自分自身で磨き続けた人や、周りに原石と認められた人達だ。しかし、テレビや、ラジオ、ブログ、YouTubeInstagramTwitter、発信チャンネルが多く、情報が入りやすい現在では考えられないくらい、当時(昭和初期)では『美』の情報が得にくかったと思う。チャンスが少ないのもまたしかり。

 

その時代にいて、一定の美人達がそこに存在すると言うのは本当に希少な事なのだと思う。

冒頭で紹介した”美人を生む土地柄がある”という言葉も現実味を持ってくる様に思える。